フィラリア予防
フィラリア(犬糸状虫)とは、
蚊によって媒介(うつる)される寄生虫で、
心臓に住み着いて様々な障害をおこす細長い虫で寿命はだいたい5~6年と言われています。
ワンちゃんの場合、
この寄生虫が、心臓に寄生すると血液の循環が悪くなって肝臓、腎臓、肺など多くの臓器に異常をきたします。
感染していても、初期の場合、症状がない場合もあります。
病態が進行すると、
咳が出たり、お腹に水が溜まり膨らんできたり、血尿が出たりと様々な症状が出てきます。
また、やっかいなのは、一度寄生してしまうと安全に駆除することが難しい点にあります。
当院でも去年、感染している子が数頭おりました。
ちょこっと採血をして、下の写真のような検査キットを使います。
陽性と万が一出てしまった場合などは、エコーでフィラリア虫体を確認します。
(写真が分かりにくいですが、
ピンクの近くにある横ラインが心臓の中にいるフィラリア虫体)
感染してしまうと、大変です。
5〜12月までの感染予防が何よりも大切になります。
一回の採血で、健康診断も一緒にできますので、この機会に合わせてご検討してあげてください。
4月中には遅くても検査をしましょう。
また、フィラリア症はワンちゃんだけでなく、ネコちゃんにも感染します。
室内飼いの子でも感染する可能性は十分にあります。
10匹に1頭の猫がフィラリア幼虫に感染していたという報告もあります。
ネコちゃんにもお薬がありますので、しっかりと予防してあげてくださいね。
話は変わりますが、今朝、病院隣にあります岩戸公園へ行くと、桜が満開でした。
桜は綺麗ですね。
病院に来られた際にはぜひ寄ってみてくださいね。